スクラッチで使えるフリー素材・イラスト・背景写真サイト3選

スクラッチの基礎

スクラッチでゲームなどを作るときに、デフォルトで設定されているイラスト・背景以外を使いたいと思ったときに、使えるフリー素材・イラスト・背景写真のサイトを紹介します。

スクラッチでフリー素材・イラスト・背景写真を安易に使うのは危険

イラストや写真には著作権があります。ですので、グーグルなどで画像検索をしたものをそのまま保存してスクラッチのイラストや背景として使用することは絶対にやってはいけません。では、著作権フリーの素材ならいいんじゃないかと思いがちですが、そこにも落とし穴があります。

スクラッチでは作成したプロジェクトを他の人がリミックスできるので、そのリミックスが”2次配布(再配布)”という行為にあたります。フリー素材も2次配布が禁止にされているWEBサイトのものは利用することができません。必ず利用規約を確認するようにしましょう。

例えばフリー素材として有名ないらすとやでも2次配布を禁止しており、そこにはスクラッチでの利用も不可であることが明記されています。

自分のサイトやブログ等で素材として再配布できますか?

加工の有無に関わらず素材の再配布はお断りしています。
またScratchのような素材の再配布機能のあるシステム内でのご利用もお断りしています

                                             いらすとや「よくあるご質問」より抜粋

ほとんどのフリー素材サイトでは2次配布が禁止されています。ではどのような素材であればスクラッチで利用できるのでしょうか?キーワードはCC0です。イラストや写真は作成者(撮影者)が著作権を自動的に持つことになりますが、作成者が”こういうことはやってもいいですよ”と意思表示するのがCC(クリエイティブコモンズ)です。それにはいろいろな種類がありますが中でもCC0というのは著作権を完全に放棄しましたと言う意思表示です。

ですのでCC0であれば2次配布も可能と言うことになりますので、スクラッチで素材を扱うときにはCC0の素材を活用するようにしましょう。

ここでは、CC0の素材を提供しているサイトを3つ取り上げてご紹介させていただきます。(2022年1月時点の利用規約を参考にしていますので、規約が変更になっている可能性があります。利用の際は利用規約を確認いただくようお願いします)

1:GAHAG

GAHAG:https://gahag.net/

こちらのサイトではCC0などの適用によってパブリックドメインで公開されている素材を収集して公開されています。すべての素材が2次配布可能なものになっているのでスクラッチでも問題なく利用できるものとなっています。

例えば今年の干支の虎のイラストを探してみましょう。

GAHAGのWEBサイトにアクセスして、検索窓にと入れて検索します。

すると、虎にかかわる写真やイラストが出てきますので、好きなものを選んでクリックします。

すると、ダウンロードページに移動します。

ダウンロードページの下の方にフリーイラストのダウンロードというボタンがあるのでそこをックリックします。

そうすると、画像が以下のようにアップになりますので、右クリックをして「名前を付けて画像を保存」を選択し自分のパソコンに画像を保存します。今回の虎の画像の場合は5つの表情がセットになっているので、画像編集ツールなどを使い、1つづつトリミングして利用してください。

このサイトのフリーイラストを使って例えばこのような年賀状を作成することができます。

2:Unsplash(アンスプラッシュ)

Unsplash:https://unsplash.com/

次に紹介するのはUnsplashという海外のサイトです。こちらのサイトにはとてもおしゃれで高品質の写真・画像が多く提供されています。以前はCC0ライセンスだったようですが、現在はUnsplash独自のライセンスという形態をとっているようです。とはいえ、自由度は高く基本的に2次配布も認められているので、スクラッチの創作活動に利用することは問題ないと考えられます。

今回は、Unsplashで森林の写真を探してゲームを作ってみましょう。

まず、UnsplashのWEBサイトにアクセスすると以下のようなページが表示されます。
検索窓に“forest”と入力して検索しましょう。
※日本語でも検索できますが、限られた画像しか出てこないので、英語で検索するようにしましょう。

検索すると以下のようなページがでてきますが、ここで注意しなければいけないのが、上部に出てきている画像は広告だということです(出てこないこともあります)

forest(森林)というキーワードだけでもかなりの量のクオリティーの高い写真が出てくるのがわかります。気に入った画像の上にマウスを移動させると下矢印ボタンが出てきますので、それを押せばダウンロードできます。(逆にマウスオンをしてこの矢印が出てくるのが広告ではないという印になります)

ダウンロードした森林の画像を背景にして、カエルのハエ取りゲームを作ってみました。これだけで、少しクオリティーの高いゲームに見えますね。

3:ambientcg

ambientcg:https://ambientcg.com/

最後に紹介するのはambientcgというサイトです。こちらも海外のサイトですが、様々な物体表面の素材がそろっています。例えばスクラッチのゲームで地面などのブロックを作りたいときや、隕石を作りたいときなどに役立ちます。

今回は、マリオ風ゲームのブロックをこちらのサイトの画像を使って質感のあるものに変更してみます。

まず、ambientcgのWEBサイトにアクセスすると以下のようなページになります。Explore all 1530 assetsをクリックして一覧表示させます

このように一覧表示されるので好みの素材を選んでクリックします。サムネイルは球体になっていますが、ダウンロードすると平面の素材をゲットできます。

クリックすると、詳細が出てきます。さまざまなサイズでダウンロードできるようになっていますが、スクラッチで活用するレベルであれば最も低い解像度の1K_JPGで十分です。ボタンをクリックしてダウンロードします。

ダウンロードすると、以下のようにZIPファイルがダウンロードされますので、解凍します。

解凍すると、いくつかの色合いのファイルが出現しますので、好きな画像を使ってください。

このようにして、好みの素材をダウンロード加工すると、以下のようなゲームを作ることができます。

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