スクラッチで”やわらかあたま塾”風ゲームの作り方_くらやみどうぶつ篇

やわらかあたま塾

今回つくるゲーム

難易度3 out of 5 stars

今回はNintendo Switchの大人気ゲーム”やわらかあたま塾”のくらやみどうぶつ風のゲームを作っていきます。暗闇に隠れた動物を懐中電灯で照らし、数が多い動物を直感的に当てるゲームです。このゲームのポイントはスプライトのレイヤーです。各スプライトを最前面から何層目に持ってこればきちんと表示出るかを工夫しましょう。

まずは実際にゲームをプレイしてみてください。上下左右の矢印キーで懐中電灯を照らして、わかったら「わかった」ボタンを押して一番多いと思う動物のボタンをクリックしてください。

はじめに

まず、以下をリミックスしてください

やわらかあたま塾(くらやみどうぶつ)_素材

こちらにはゲームを作るのに必要な素材が揃っています。

動物の数を決める

今回、暗闇の中に現れる動物はカニ、虫、おばけ、恐竜の4種類です。

それぞれの動物が出現するルールは以下の通りとします

1.緑の旗を押すたびに各動物がランダムの数で出現する※ランダムじゃないと答えがわかってしまう
2.各動物の出現数は0〜4匹とする※最大数が多くなるほど難しくなる
3.すべての動物の出現数は異なることとする※そうしないと一番多い動物が2種類出てしまうかもしれない
4.一番多い動物を判定する

キャラ数管理のスプライトに以下のコードを書きます。

カニの数、虫の数、おばけの数、恐竜の数、一番多いキャラの変数を作るときは”すべてのスプライト用”にチェックを入れます。

コードが書けたら、設定した変数にチェックを入れ、画面上に表示し、何度か緑の旗を押してください。押すたびに数が変われば成功です。

これで、各動物の出現数を管理することができるようになりました。

出現した動物たちを動かす

次に出現した動物たちを動かしていきます。

動物たちが動く範囲は画面全体ではなく、仕切られた一部のエリアの中です。

指定された範囲内でキャラクターが動き回る方法について、詳しくはこちらを確認してください。

動物が動き回れる範囲を決める

まず、キャラクターが動き回るエリアを決めていきますが、上記の記事でも解説している通り、上下の壁と左右の壁を別のスプライトとして作成します。

もともと上下壁と左右壁の2つのスプライトを用意していますので、それぞれに以下のコードを書きます。幽霊の効果を入れているのは、あとで100にして、スプライトを消したいからです。

この状態で緑の旗を押すと以下のようになります。このピンクの壁で囲まれた範囲が動物が動き回れる範囲とします。

カニの動きをつくる

次にカニの動きを作っていきます。(まずはカニで動きを作って他の動物はカニのコードをコピーしていきます。

カニのスプライトに移動して以下のようにコードを書きます。

向きの変数を作るときにはこのスプライトのみにチェックを入れます。

緑の旗を押してみてください。以下のようにカニがいろいろな方向に動き、壁で跳ね返るのがわかると思います。緑の旗を押すたびに、カニの数が変わりますので何度か押してみてください。

カニ以外の動物の動きを作る

カニの動きが確定したら他の動物のコードも書いていきます。

基本的にはカニと同じなのでコードをコピーするようにしてください。コードのコピーは以下のようにドラッグ&ドロップで行うととても楽です。

虫、おばけ、恐竜のコードは以下の通りです。虫だけ”回転方向を左右のみにする”を入れていません。

では、緑の旗を押してみましょう。以下のように各動物が動き回れば成功です。

懐中電灯を照らす

では、次に動物たちを暗闇の中において、懐中電灯で照らします。

懐中電灯のスプライトに移動してコスチュームをのぞいてみてください。一番上の”点灯”のコスチュームは真っ黒な四角の中心を消しゴムツールでくり抜いています。これを動物たちの上にかぶせることで、中心部分だけ、動物が見えるようになるのです。

背景/上下壁・左右壁/懐中電灯/草むら/回答ボタンの順番に以下のように重ねていきます。

このようにレイヤーを重ねていくことで草むらの中で動く動物たちに懐中電灯を当てる表現ができるようになります。

レイヤーの指定をコードで書いていきます。さらに、上下壁・左右壁の幽霊の効果を100にします

懐中電灯を動かす

レイヤーが決まったら、次に懐中電灯を動かせるようにします。

以下のように懐中電灯のスプライトにコードを追加し、上下左右の矢印キーで懐中電灯のスプライトを動かします。動く範囲を限定しているのはそれ以上動かしてしまうと黒い四角の端まできてしまうからです。(範囲を変えてみたらどうなるか試してみてください)

あと、ここまで背景がマス目でしたが、懐中電灯感を出すために背景を黄色にします。
ステージのコードに以下のように書きます。(黄色の背景をはじめから用意しています。)

これで、緑の旗を押してみてください。以下のように暗闇を歩く動物を懐中電灯で照らすことができれば成功です

回答する

懐中電灯で照らして、一番多い動物がわかれば、回答ボタンを押して回答します。

回答ボタンを押す

回答ボタンのスプライトに移動して以下のようにコードを追加します。

回答ボタンが押されて、”回答画面へ”のメッセージが発信されたら、各動物の回答ボタンが出現します。

動物のボタンが出現する

まず、カニボタンでコードを書きます。カニボタンのスプライトに移動して以下のコードを書いてください。ボタンの動きに少しこだわってみました。マウスオンするとぴょこっと大きくなり、ボタンを押すとペコっと小さくなる動きを作っています。そしてカニボタンが押されたときに一番多いキャラ=1つまりカニの場合は正解となります。

同様に他の動物のボタンにもコードをコピーしていきます。座標だけ、各動物で異なります。

正解・不正解を表示する

では、正解の場合は○、不正解の場合は×を表示できるようにしましょう。懐中電灯のスプライトに○と×のコスチュームも入っています。

懐中電灯のスプライトに移動して以下のコードを追加します。回答ボタンを押すと消灯して真っ暗にするのも忘れないようにしましょう。

ここまでできたら、実際にゲームをプレイしてみましょう。以下のように動けば成功です。

「やわらか度」を表示する

では最後に実際のゲームのように「やわらか度」を表示するようにしましょう。

早く正解した方が「やわらか度」が高くなるので、ゲーム開始時から回答ボタンが押されるまでの時間を計測して、回答時間とし、

「やわらか度」 = 1000 ➗  回答時間

と定義します。たとえば、5秒で回答できるとやわらか度=200、2秒で回答できるとやわらか度=500となります。

ステージのコードに移動して以下のようにコードを追加します。

以下のように正解したときにやわらか度が表示されれば成功です。

すべてのコード

以上で終了です。すべてのコードはこちらから確認できます。

やわらかあたま塾(くらやみどうぶつ)

タイトルとURLをコピーしました