今回つくるゲーム
難易度
今回は怒るおじさんゲームを作っていきます。黒ひげ危機一髪のように、どれかのおじさんを押すと怒ります。何人かで押していって、怒られた人が負けという遊び方ができます。
※スクラッチ初心者の方は、まずこちらの、
もぐらたたきゲームの作り方(初級)
からチャレンジしてみてください。
準備
まずは、こちらにアクセスして、リミックスをしてください。
怒るビンゴおじさん(素材)
リミックスの方法が分からないという方はこちらの記事を参考にしてください。
こちらにはすでに普通のおじさんと、怒ったおじさんの二つのスプライトが用意されています。
普通のおじさんをならべて、どれかのおじさんを押すと、怒るということをイメージしましょう。
では、これから実際にゲームを作っていきます。
おじさんを並べる
まずタテとヨコにそれぞれ4人、全部で16人のおじさんを正方形に並べていきます。
おじさんを並べるには、おじさんのクローンを作る必要があります。
下図のようにブロックを組み、まずは16人のクローンを作ります。
これだけではクローンは表示されません。クローンされたときの動きを作っていきます。
もぐらたたきを作った時のようにどこかの場所に行って表示されるようにしてみましょう。
そして、自分自身を隠すために緑の旗が押されたら”隠す”という指示を忘れないようにしましょう。
このように、16人のビンゴおじさんのクローンがランダムに表示されるのがわかります。
しかし、このようにランダムに並べるのではなく、きちんと整列させたいので、そのようなプログラムを組んでいきます。
まずは、おじさんに番号をつけていきます。番号をつけると並べる時に便利です。
”おじさんの数”という変数をつけて、はじめの値を0にして、クローンをつくるたびに1づつ増やしていくことで、1から16の番号が各おじさんにふられることになります。
次に1〜16のおじさんそれぞれに並ぶ指示を”クローンされたとき”の中に書いていきます。
後から解説するので、以下のようにブロックを組んでください。
そして、緑の旗を押してみてください、下図のようにきれいにおじさんが整列できていると思います。
なぜ、このように整列できるかを説明していきます。とりあえず動けばいいという方は読み飛ばしてください。
下図の解説にある通り、一番左上のおじさんをX:-130、Y:120に置きます。
そして左上のおじさんから、右側に85づつ、下側に83づつずらしていくと、おじさんが並びます。1〜16の番号がついたおじさんがそれぞれ
X軸方向に何回85を足して、Y軸方向に何回83を引けばよいかがわかればいいのです。
この4で割って”あまり”と”切り下げ”で列と行を指定していくのは一つの型なので覚えてしまいましょう。85や83といった数値に関しては実際に並べてみて気持ちの良い数値に調整していってください。
おじさんを飛ばす
おじさんが怒るプログラムを組む前に、おじさんを押したら一人づつ飛んでいなくなる動きを作りましょう。下図のように普通のおじさんのスプライトにコードを追加していきます。下の動画のようにクリックするとおじさんが上に飛んで行って端までいったら消えるのがわかります。
では、特定のおじさんを押すと”怒る”というプログラムを組んでいきます。
今回は●●番目に押したおじさんが怒るという設定にして、の”●●”をランダムにすることでゲームを作っていきます。
“押された回数”と”怒るタイミング”という二つの変数を追加します。
そして押された回数の初期値は0、怒るタイミングは1から16の乱数に設定しましょう。
そして、おじさんを押すごとに押された回数が1づつ増えていって、押された回数と怒るタイミングが一致した時におじさんが怒るという構造になります。
例えば怒るタイミングが10に設定されたとすると、一人づつおじさんを押していって10人目でおじさんが怒るということになります。
また、おじさんが怒った時にすべてのクローンを削除するような指示も忘れないようにしましょう
つぎに、”怒る”のメッセージが送られてきた時に、”怒ったおじさん”のスプライトを表示するようにします。
下図のようにブロックを組んでください。これで”怒る”のメッセージを受け取った時に、鼻息をあらくして怒るおじさんを表示できます。”次のコスチュームにする”を短い間隔で繰り返すことにより、アニメーションの動きを作ることができます。自分でキャラクターを作るときはパラパラマンガのように何種類かコスチュームを設定して、動かすようにすると、いっきにゲームのクオリティが上がります。
このように動けば成功です
背景と音を設定する
ここでは背景と音を設定していきます。
ステージに移動してコードを書いていきます。
まずは背景です。ゲーム中と怒った時で背景を変えてみました。
背景を選択するにはステージの背景タブを選び、左下の背景アイコンにカーソルをあわせて、”背景を選ぶ”を選択するといろいろな背景があるので、好きな背景に設定しましょう。
次に音を設定していきます。
まず、おじさんを並べるときに、効果音を入れます。今回はPopを選択しました。
そして、並んで行く感じを出すのにクローンを作る間隔を0.05秒あけました。このあたりの細かい調整をこだわってみるとゲームのクオリティーが上がります。
そして、おじさんが並び終わってから”BGM開始”のメッセージが発せられます
次に、ステージに下のような指示を追加していきます。まず、”BGM開始”を受け取った時、0.5秒だけ待って、BGMがスタートします。今回はBossaNovaを選択しました。
そして”怒る”のメッセージを受け取った時にBGMを止めて”コラー!!”をという声を鳴らします。
しかし、デフォルトでは”コラー!!”という声がないので、実際に収録します。
音のタブから収録するを選んで、ご自身の声で収録します。
普通のおじさんのスプライトにもどって、押された時の効果音も加えていきます。
今回はJumpを選択しました。
以上でゲームは完成ですが、最後にすこしこだわりを入れたいと思います。
おじさんをゆらす
ここからはすごく細かいこだわりですが、おじさんが待機中にちょっとづつ揺れるような設定を加えます。とても長いですが、3秒に1回、10分の1の確率でおじさんが左右に5度づつ揺れるという設定です。
うまくいけばこのようになるはずです。
以上で完成です
おつかれさまでした!