この記事で学べること
この記事では、Scratcherとは何なのか、どうすればScratcherになれるのか、ということだけでなく、Scratcherになったらできること(クラウド変数の使い方)を具体的なプログラミングを通して学んでいきます。
Scratcheとは?
scratcher(スクラッチャー)とはスクラッチを使う上での「称号」のようなものです。
スクラッチのアカウントを開設したばかりのときは、New scratcherですが一定の条件をクリアするとScratcherに昇格します。
称号を確認するには、右上のスクラッチネームのから「プロフィール」を選択します。
するとプロフィールの部分にスクラッチネームの下に称号が表示されています。以下の場合、称号はNewScratcherです。
Scratcherに昇格すると以下のような表記に変わります。
称号といっても、スクラッチの称号はNewScratcherとScratcherの2種類だけです。
New ScratcherとScratcherの違い
では、これら二つの称号の違いはなんなのでしょうか?
公式にはNewScratcherの制限としては以下があります。
クラウド変数を作れない・使えない
フォーラムのトピックを閉じる機能が使えない
フォーラムでの投稿後、再投稿までに120秒待つ必要がある
フォーラムでの画像投稿ができない
コメント後に30秒待たなければならない
フォーラムで外部リンクができない
フォーラムで編集のためのURLが出ない
Scratch Wiki
ただ、実質的に効果のある違いは一番最初の
クラウド変数を作れない・使えない
に尽きるとにつきると思います。クラウド変数が使えるようになると、スクラッチでゲームを作った時にみんなでスコアを競い合いランキングをつけていくようなことができるようになります。
クラウド変数をつかったランキングの作り方はこちらに記載していますのでまだNewScratcherの方もイメージしてもらえればと思います。
スクラッチでスコアランキングの作り方(クラウド変数の使い方)
Scratcherになるには
Scratcherになる条件は公開されていませんが、まったく難しいことではありません。普通にスクラッチに取り組んでいれば誰でもScratcherになれます。
- 2つ以上の共有プロジェクトを作る
- 定期的にログインしてスクラッチを操作する
- 他のScratcherをフォローする
およそ上記を満たせればスクラッチをはじめて3週間後くらいに、運営からメールが入ります。
こちらのメールのもっと詳しくをクリックするとScratcherになるためのイントロダクションが始まります。6つのイントロダクションが終わると晴れて、Scratcherに昇格です。Scratchを楽しむ上で重要なことが書かれていますのでしっかりと読むようにしてください。
これでScratcherに昇格です。
クラウド変数を使ってみよう
Scratcherになると、クラウド変数が使えるようになるのが大きな特徴です。
実際にここではクラウド変数を使ってみましょう。
今回はクラウド変数を身近に感じてもらうために、「スペースを10秒間押して、10秒に近いスコアを出した人が勝ち」という簡単な10秒チャレンジゲームを作ってみましょう
新しいプロジェクトを立ち上げて変数を作るボタンを押してください
すると、新しい変数を作る画面になります。下部分に”クラウド変数(サーバーに保存)”というチェックボックスが出てきたのがわかります。これがScracherになってできることです。
チェックボックスにチェックしてOKを押します。
そうすると、変数のところに雲のマークのスコアが出てきます。この雲のマークがクラウド変数の印になります。
さて、このクラウド変数を使って10秒チャレンジのプログラムを組んでいきます。
以下のようにコードを書いてください。
①スペースが押された時にタイマーをリセット、つまりタイマースタート
②スペースキーが離された時にタイマー(押していた時間)をスコアに代入します。
ここまでできたら実際に10秒チャレンジをプレーしてみましょう。
以下のように動けば成功です。
何度かプレーしてスコアを出したのち、プロジェクページを見るからプロジェクトページに移動してください。
すると、画面の下にクラウド変数(データを見る)というボタンができています。このボタンを押してください。
すると、スコアが蓄積されていっているのがわかります。いまはユーザは自分だけですが、このプロジェクトを共有すると他のScratcherがプレーすることでみんなのスコアがここにたまっていきます
さらにランキングを作っていきたい場合などは、こちらの記事を参考にしてください。
スクラッチでスコアランキングの作り方(クラウド変数の使い方)