今回つくるゲーム
難易度
今回はスマブラ風必殺技をつくっていきます。以前にブログでも格闘ゲームの作り方を解説しましたが、ここでは様々な技の出し方を中心に解説していきます。また、技を楽しめるように1人プレーで、飛んでくる敵を吹っ飛ばすゲームにしています。今回は、昇竜拳・波動拳・竜巻旋風脚・スライディングキックの4つの技を出せるようにしますが、これがマスターできれば様々な技をスクラッチで作ることができるようになります。
まずは実際にゲームをプレイしてみてください。
左右矢印:移動 wキー:昇竜拳 dキー:波動拳 aキー:竜巻旋風脚 xキー:スライディングキック
20匹出てくるカニを何匹吹っ飛ばせるか挑戦してみてください。
はじめに
まず、以下をリミックスしてください
こちらにはゲームを作るのに必要な素材が揃っています。
プレイヤーのスプライトの「コスチューム」タブを確認してください。
左右移動のコスチューム、スタンバイしているときのコスチュームに加え、各技のコスチュームが揃っているのがわかります。これらのコスチュームを使いながら、ゲームを作っていきます。
プレイヤーの動きをつくる
では、さっそくプレイヤーの動きから作っていきます。
横移動
まずはプレイヤーが横移動できるようにしていきます。
プレイヤーのスプライトに移動して、以下のようにコードを書きます。
プレイヤーの動きを書くときに、動きとコスチュームは別のコードブロックに書くのがポイントです。
(同じコードに書くと、動きがガタガタになってしまいます)
技中という変数を作って、技中=0のとき、つまり、技を出していない時だけコスチュームを変更できるようにします。(技を出している間は技のコスチュームになるので)
ゲーム全般に言えることですが、止まっているときも少しキャラクターを小刻みに揺らしてあげるとクオリティーが高くなります
では、実際に緑の旗を押してプレイしてみましょう。左右に動ければ成功です。
技を出す
次に、技を繰り出せるようにしていきます。技のコマンドは以下の通りです。
wキー:昇竜拳 dキー:波動拳 aキー:竜巻旋風脚 xキー:スライディングキック
プレイヤーのコードの続きに以下のコードを追加していきます。
それぞれのキーが押されたときに、技中=1となり、それぞれの技が繰り出され、最終的に技中=0となります。
竜巻旋風脚で「x座標を向き/9ずつ変える」とすることによって、右向き(つまり向き=90)の時は10ずつ、左向き(つまり向き=−90)のときは−10ずつ変えるようにしています。
これらの数字を細かくいじっていくことで、技のスピード感や、ダイナミック感を調整することができるので、是非自分好みの技の演出を作ってみてください。
あわせて、波動拳の”波動”についてもコードを書いていきます。波動拳のスプライトに移動し、以下のようにコードを書きます。波動拳を出すのメッセージを受け取ったときに、プレイヤーの位置からプレイヤーの向きに向かって発射されます。
上記の設定でコードを組むと以下のような動きになります。
カニの動きを作る
今回のブログのメインはプレイヤーが技を出すところでしたが、ゲーム性をつけるために、次々と飛んでくるカニを技で吹き飛ばしていきます。
カニがとんでくる動きは、バスケットボールフリースローと同じ考え方になります。放物線の描き方や着地について詳しく学習したい方はこちらも参考にしてください。
カニのスプライトに移動して以下のコードを書きます。
おおよそのルールは以下のとおりとなっています
1.右下(x:235,y:-50)から20匹のかにが2秒おきに順番に出現する 2.カニは60°〜85°にランダムで飛ばされます(15はベクトルの大きさ) 3.重力によって着地をするとそのまま左方向に歩いてくる 4.黄色にぶつかると斜め右上に吹っ飛ぶ(プレイヤーが左向きの場合は斜め左上) 5.カニを吹っ飛ばすと1ポイント入る 6.カニが上部分にはみだしたときは姿を消すようにする
また、地面のスプライトに移動して以下のコードを書きます。
地面については、架空で設定しておき、幽霊の効果で姿を消すようにします。
技のコスチュームで昇竜拳なら右手の先、竜巻旋風脚・キックでは足の先に当たり判定用の半透明の黄色のマークをつけています。コスチューム全体が当たり判定になってしまうと、攻撃には当たってないのに吹っ飛ばされる印象になってしまいます。
これでプログラミングは終了です。
以下のように、飛んでくるカニを吹っ飛ばしてポイントが上がれば成功です。
すべてのコード
すべてのコードは以下から確認できます。是非自分だけのかっこいい技を作ってみてください。