今回つくるゲーム
難易度
今回はスクラッチでスプラトゥーン風ゲームを作っていきます。銃でペンキを飛ばして、壁を塗りつぶしていきます。敵と打ち合い、最終的にペンキの面積が大きかった方が勝ちとなります。ペンキをどうやって飛ばすか、勝ち負けをどのように判定するかがポイントとなります。とても短いコードでゲームが作れてしまいますので是非挑戦してみてください。
まずは実際にゲームをプレイしてみてください。左右矢印キーでネコを操作しスペースキーでペンキを発射します。スペースキーを長く押してから離すと遠くまで飛び、ペンキの量も多くなります。
はじめに
まず、以下をリミックスしてください
こちらにはゲームを作るのに必要な素材がすべて含まれています。
ネコの動きを作る
ではまずネコの動きを作っていきます。ネコは左下に配置して銃口を0〜90度の範囲で動かせるようにします。ネコのスプライトに移動して以下のようにコードを書きます。
では、を押して実際にネコの動きを確認しましょう。左右の矢印キーで銃口の向きが変われば成功です。
次に、スペースキーを押すとペンキを発射できるようにしましょう。以下のようにコードを追加します。スペースキーを押して離したタイミングでペンキを発射します。このとき、スペースキーを押した長さが長ければ長いほど遠くに飛ばせるようにするために”タイマー”機能を使います。
例えば2秒間スペースキーを押して離したとすると、ネコのパワーは2×5=10となります。
このネコのパワーはあとで使います。
色の効果の部分は、スペースキーを押して力をためている時に少し色が変わるようなギミックを加えています。
ネコペンキのコード
では、”ネコ発射”のメッセージを受け取った時に、ペンキが発射されるようにします。ペンキは、ネコの向きに発射されます。そしてネコのパワーに応じ遠くまで飛び、そこにペチャっと貼り付きます。この貼りつくという動きを”スタンプ”という機能を使って実現します。
スタンプ機能を使うためには拡張機能のペン機能を追加する必要があります。左下の拡張機能+ボタンからペン機能を選択して追加してください。
ネコペンキのスプライトに移動して、以下のコードを書きます。張り付くペンキの大きさも、ネコのパワーに応じて大きくするようにしています。
では、ここまでできたら、実際に動かしてみましょう。以下のように動けば成功です。
ゲームを管理する(スタートと終了)
では、次にゲームを管理していきます。が押されたらいきなりゲームが始まるのではなく、GOという表示が出てからスタートするようにします。そして制限時間を設けて、制限時間終了したらゲーム終了となり、スペースキーを押してもペンキが出ないようにします。
ゲーム管理のコード
まずはゲーム管理に以下のコードを買いていきます。
ゲーム中という変数を作り、ゲーム中からどうかを管理します。これはとてもよく使う手なので覚えておきましょう。
ネコのコード
次にネコのコードを少し変更していきます。
ゲーム中=1のときだけペンキを発射できるようにします。また、ゲーム終了を受け取るとスクリプトを止めるようにします。
敵の動きをつくる
次に、敵の動きを作っていきます。敵は自動的に動いてペンキを飛ばします。
敵(ペンギン)のコード
敵のスプライトに以下のコードを買いていきます。
ペンギンのスプライトはなぜ逆さを向いているのでしょうか?-90度になった時にちょうど左向きになるように向きを設定しているんです。
敵ペンキのコード
次に敵ペンキのコードを買いていきます。コードの内容はネコペンキと同じです。
これでを押してプレイしてみましょう、以下のように、敵が自動的にペンキを撃ってこれば成功です。また、スタンプの機能を使っているので、ペンキの上にペンキを飛ばすと上書きされていきます。これがゲームの面白いところですね。
勝敗を判定する
では最後に勝敗を判定していきます。60秒戦ったあとはこのように壁中にペンキが塗られています。紫と緑のペンキで面積が広い方が勝ちとなります。
この面積を判定するために使うのが判定のスプライトです。
判定のコスチュームが左上から順番に動いていき紫に触れるとネコに1ポイント、緑に触れると敵に1ポイント入り、最終的にポイントが多い方が勝ちとします。判定のスプライトに以下のコードを書きます。
最後に、ゲーム管理のコードに以下のように勝負を判定するコードを追加します。
では実際にプレイしてみてください。以下のように判定のコマが移動して勝敗がつけば成功です。
すべてのコード
これですべてのプログラミングが終了です。すべてのコードはこちらから確認できます。
今回は1Pプレイ用のゲームにしましたが、ペンギンを2Pにすることで対戦ゲームにもすることができます。是非挑戦してみてください。