今回つくるゲーム
難易度
スクラッチでとても有名なボールコロコロゲームがありますが、
ペンだけで、非常に難しいコードで書かれており、なかなか自分で作れるものではありません。
今回は、ペンを使わず、簡単な方法でボールコロコロゲームを作っていきたいと思います。
マウスを左右に動かすことで、ボールをコントロールすることができます。コースから落ちるとゲーム終了です。
タイルを作る
タイルの基本
まず、奥の方から手前に迫ってくるタイルを作っていきます。
新しくスプライトを追加して、以下のように二等辺三角形を描きます。
この時に横4マス、縦15マスにしておいてください。
また三角形の頂点を中心に持ってくるようにしてください
次にこのスプライトに以下のようにコードを書きます。
タイル番号とiの変数を作るときに必ず「このスプライトのみにチェックを入れるようにしてください」
これで、旗を押すと遠くからタイルが流れてくるように見えるはずです。
タイルを横に増やす
次にタイルを左右に2つづつ加え、合計5列になるようにします。
先ほどのコスチュームをこのように変更します。どうやって三角形をつなぎ合わせていくかがわからなければYouTubeを参考にしてください。
タイルのバリエーションを作る
次にタイルのバリエーションを作っていきます。
その前に、背景を黒色にします。背景のスプライトに移動して、このように真っ黒にしてください。
次に、”コスチューム1”を右クリックで複製して色を変えていきます。
黒色:穴(背景に溶け込むのでタイルがないように見える) 赤色:ジャンプ 緑色:ゴール
スプライトを分割していく
ここまでできたらスプライトを分割していきます。
1列づつ別のスプライトにしていくことでコースを作れるようにします。
これでタイルの準備は完了です。スプライトごと分割したので、コードもコピーされています。
コースを作る
コースを作る考え方
では、次にコースを作っていきます。コースを作るには「リスト」の機能を使っていきます。
タイルというリストを作り、このように書いてください。
そして、中央のタイルのコードに以下のようにコードを変更・追加します。
コスチュームの指定の部分を詳しく解説します。
先ほど作成したリストが、コスチューム番号になっていて、それぞれ
1:むらさき 2:黒 3:赤 4:緑
に該当しています。そしてリストの通りタイルを並べていくとこのようなコースになるということです。
上から見ているので、1番目が最右、5番目が最左ということになります。
ここまでわかれば、他のスプライトにも同様にコードの変更をしていきます。違う部分は「◯◯番目の文字」の部分ですね。
これで旗を押してみてください。先ほど作ったタイルマップに従ってタイルが流れてこれば成功です。
複雑なコースを作る
ではここから複雑なコースを作っていきます。考え方は先ほどの通りなので、リストを更新していけばいいのですが、長いコースになってくると頭がこんがらがってきてしまうので、こういう時はエクセルを使いましょう。
エクセルを開いてこのようなマップを作ります。
今回は50行めまで作ってみました。こうすると、どんなコースかがとてもみやすくなりますね。
色をつけているのはみやすくするためです。2の部分は本当は黒色ですが、わかりやすくするために色をつけていません
そして、どんなコースにするかをエクセルで決めたら、このマップをリストに書いていきます。自力で書いていってもいいのですが、大変なので、今回はリストの取り込み機能を使ってやっていきます。
そのためには一つ工夫が必要です。下図のようにエクセルの6列目に関数を書いて、数字の羅列を作ります。
↓↓
これを50行目までやっていくとこんな感じになります。(F1の右下をつまんでグーっと引っ張ると数式がコピーできます。)
次にこれをCSVに変換して保存します。下図のように保存するときにCSVを選択してください。
そして、スクラッチに戻り、タイルリストを右クリックして、”読み込み”を選択します
そして、先ほどのCSVファイルを選択すると、
そして、先ほどのCSVファイルを選択すると、以下のようにどの欄を使いますか?というボックスが出てきますので6と書いてください。これは、先ほど作った数字の羅列が6列目にあるということです。
これで、旗を押すと、見事にコースが出来ましたね!
このようなやり方をすれば、コースを増築したり、いろいろなコースを作ったりするのがとてもやりやすくなるので是非覚えてください。
ボールを転がす
では作ったコースにボールを転がしていきます。
マウスの位置
まずマウスの位置をy=-150で固定したいので、マウスxというスプライトを作り、このようにコードを書きます。
判定用ボール
次に判定用ボールを作っていきます。小さいボールでゲームを作って、その上に大きなボールをかぶせていきます。ボールのスプライトを追加して、このようにコードを書いていきます。
幽霊の効果を0にして動きを確認できたら、幽霊の効果を100にして判定用のボールは消しましょう。
ボールのコード
最後にボールのコードを書きます。
ボールのコスチュームは黄色の球を上下逆さまにしたものを作っておきます。
そして、このようにコードを書きます。ボールは先ほどの判定用ボールに被せるだけです。
全てのコード
これで終了です。全てのコードはこちらから確認できます。
3Dボールコロコロ