スクラッチでARゲームの作り方[ビデオモーションセンサーの使い方]

ARゲーム

今回つくるもの

難易度2 out of 5 stars

今回はスクラッチでARゲームを作っていきます。画面上に落ちてくる棒を実際の指でタイミングよくキャッチするゲームを作りますが、そのために拡張機能の”ビデオモーションセンサー”を活用します。今回のゲーム作りを通して、ビデオモーションセンサーの働きについて学んでいきましょう。

以下が最終的につくるARゲームです。スタートボタンを押して、ガイドに沿って指をセットしてください。赤い棒が落ちてくるのでタイミングよくキャッチできれば成功です。※こちらの埋め込みスクラッチではカメラが作動しませんので実際に指をセッティングできません。こちらから実際のプレイも可能です。
ARゲーム(棒落とし)

準備

まず、新しいプロジェクトを作ります。今回はネコのキャラクターをそのまま審判として使います。
ネコのキャラクターを審判として左下に配置するので、コードで位置を指定します。

つぎに上から落ちてくる棒を作ります。
右下のネコのボタンから描くを選び、赤色の棒を作ります。

そして、赤い棒が上から落ちてきて、下まで到達すると消えるというコードを書きます。下の動画のようになれば準備完了です。

ビデオモーションセンサーを追加する

では、ここから、ビデオモーションセンサーを追加していきます。拡張機能を追加するには左下のプラスボタンを押します。今回は一覧の中からビデオモーションセンサーを選択します。

ビデオモーションセンサーを追加すると、モーションセンサー関連のブロックが追加され、プレビュー画面に、パソコンのカメラの前の自分が、ゲーム画面に合成されているのがわかります。

ビデオモーションセンサーのコードを追加する

では、ここから実際にコードを追加していきます。モーションは値になっていて、動きが激しければ激しいほどモーションの値も大きくなります。例えばネコのキャラクターをやさしくさする(モーションが小さい)と喜び、強く叩くと(モーションが大きい)嫌がるというようなことができます。
今回は、赤い棒に対してモーションを加えられる(=つかめる)と成功というゲームにしていきます。

赤い棒のコードに以下のように追記をしてください。

成功と失敗のメッセージを受け取った時の処理を審判(ネコ)のコードに記載していきます。
それぞれのメッセージを受け取った時に審判が判定をしゃべります。

ここまでできたら実際に、ゲームをしてみてください。
しっかりつまめると成功、つまめなければ失敗と判定されます。

成功
失敗

しかし、このままであれば、適当に指を動かしていれば、きちんとつままなくても成功になってしまいます。以下の動画のような感じです。

指を固定させるためのバーを作る

そこで、指を固定させるためのバーを作っていきます。親指と人差し指を開けて、少しでもフライングで動いてしまうと失敗になるという仕組みです。

右下のネコのボタンから描くを押して、新しいスプライトを作成します。中央下部分に黄色いバーを作りましょう。そしてバーのコードに、このバーに触れる(モーションを与える)と失敗になるというコードを書きます。ただし、赤い棒がバーに差し掛かった時には棒をつまむ時にバーにもアクションがかかってしまうので、赤い棒に触れるまでという前提をつけます。また、セッティングするまでに4秒の猶予を与えています。

実際にプレイしてみてください。以下のように、フライングしてつまんでしまうと失敗になります。
タイミングよく赤い棒が黄色のバーに差し掛かった時につかめれば成功です。

フライングで失敗
成功

最後にひと工夫

最後にひと工夫を加えていきます。まず、バーの両端に指をセッティングしますが、セッティングのガイドを最初の4秒間で表示してあげるようにします。黄色のバーのコスチュームを追加して、最初の4秒はコスチューム2が表示されるようにします。

つぎに、赤い棒が落ちてくるタイミングをバラバラにし、さらに赤い棒をブラブラさせてゲームに緊張感を持たせます。ブラブラさせるには、棒の上部分を固定して少し左右に回転させたコスチュームを用意してランダムに表示します。そのランダムに表示する回数もランダムにすることでいつ落ちてくるかわからないようにします。

以上でひと工夫は終了です。実際にプレイしてみるとこのようになります。
ビデオモーションセンサーを使うといろいろなインタラクティブなゲームが作れますので是非他の作品作りにも挑戦してみてください。

今回作ったゲームのコードはこちらからも確認できます。

ARゲーム(棒落とし)

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