今回つくるゲーム
難易度
今回はシューティングゲームを作っていきます。スクラッチでつくるシューティングゲームは矢印キーで移動させたり、シフトボタンで玉を発射したりしますが、それではパソコンでしか遊べないので、気軽に遊べるようにスマホ対応にしていきます。
※スクラッチ初心者の方は、まずこちらの、
もぐらたたきゲームの作り方（初級）
からチャレンジしてみてください。
準備
まずは、こちらにアクセスして、リミックスをしてください。
ビンゴおじさんシューティング（素材）
リミックスの方法が分からないという方はこちらの記事を参考にしてください。
こちらにはすでにプレイヤー（おじさん）や敵（おばさん）や玉などのスプライトが用意されています。
では、これらを組み合わせてシューティングゲームを作っていきます。
おじさんを左右に動かす
スクラッチプログラミングで一般的に矢印キーを使わずにキャラクターを動かすときは、
下図のように、”マウスポインターへ行く”という指示を使います。
この場合はこちらの動画のようにポインターにキャラクターがずっとついてきます。パソコンであればこれでも良いですが、スマホやタブレットの場合は、一度指を話して違う場所にタップすると、キャラクターがワープしてしまいます。それではゲームとしてイマイチです。
スマホで遊ぶことを意識して、ドラッグした方向にキャラクターが動くようにします。
そのためのプログラムが以下の通りです。
”マウスポインターへ向ける”、”１０歩動かす”という指示を入れることでスマホで指を滑らせただけキャラクターが動くようになります。また”回転方法を回転しないにする”という指示を入れることでキャラクターがポインターの方向にくるくる回転しないようにします。
玉を打つ
次に、おじさんの鉄砲から玉が出るようにします。スクラッチでよくあるシューティングゲームはシフトなどのボタンを押して玉を出しますが、スマホで遊ぶことを考えると玉は出しっ放しにするのが良いです。”おじさんの玉”のスプライトのコードを以下のように書きます。
おじさんの玉のクローンを0.1秒ごとに作って、おじさんのいる場所から上に移動していきます。
これが連続することでおじさんから玉が出ているように見えます。
しかし、おじさんの顔から玉が出てしまっているので微調整します。
スプライトの位置関係を修正するときは、以下のようにおじさん、おじさんの玉のそれぞれを
X=0,Y=0にした状態で、今回はおじさんの玉の位置を鉄砲の先端に移動させます。
この状態で、もう一度緑の旗を押してスタートさせましょう。ちゃんと銃口から玉が出ているるように見えます。
背景をスクロールさせる
ここでは背景を設定していきます。宇宙の背景がどんどんスクロールすることによって進んでいくように見えるようにします。
スクロールさせるには背景用のスプライトを２つ用意して、それを順番に下方向に流していきます。
スクロールのさせ方については
横スクロールゲームの作り方（その１）
で詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。横スクロールを縦スクロールに修正するだけです。
まずステージからStarの背景を選択し、画像をコピーします
次に新しい”背景１”のスプライトを作ります。”描く”を選んで、先ほどコピーした背景を貼り付けます。
次に”背景１”を複製して”背景２”を作ります。そのときに上下反転させることで、ひとつながりの背景になり、スムーズにスクロールされます。
次にスクロールのプログラムを組んでいきます。
横スクロールと同様にまずステージに以下のように”計算する”と”動かす”を繰り返すプログラムを書きます。
そして、背景１と背景２にそれぞれ横スクロールにならって以下のコードを書きます。
このままだと、おじさんと玉が背景に隠れてしまうので、最前面にもってきます。
緑の旗を押してみてください。下の動画のように背景がスクロールすれば成功です。
つぎの記事では敵を作っていきます。
