今回つくるゲーム
難易度
今回はスクラッチ初心者でも簡単に作れるイライラ棒ゲームを作っていきます。迷路のようなコースの中を、壁に触れないようにボールを動かしゴールさせます。このゲームのコードはとても簡単です。ここではコース造りを通して、描画のスキルをあげていきます。スクラッチで自由に描画ができるようになれば、コースなど背景に加え、自分オリジナルのキャラクターやアイテムを作れるようになり、一層スクラッチが楽しくなります。
まずは実際にゲームをプレイしてみてください。ボールを一度クリックして、そこからマウスでコースの中を移動させます。壁に当たらずにゴールを目指しましょう。
コースをつくる
イライラ棒のコースを作っていきます。
準備
まず、新規ファイルを作成します。ネコのスプライトは使わないので削除し、右下の背景追加ボタンから背景を選ぶをクリックします。
背景がずらっと出てくるので、この中のXy-grid-30pxという背景を選択します。
すると、背景が格子状になります。この格子をガイドにしながらコースを描いていきます。コースやコスチュームなどを作るときによく使うテクニックですので覚えてください。
直線を曲げてコースを作っていく
まずは直線ツールを使って直線を描き、そこから変形ツールをつかって曲線を作る練習をしましょう。
以下の動画のように変形点を動かしたり、変形点から伸びてる線を伸ばしたり傾けたりして、どのように曲線が作られるのかをイメージしましょう。
曲線作りに慣れたら実際にコースを作っていきます。コースの幅が一番狭くてグリッドの幅になるように調整します。（あとで通す玉の大きさをグリッドの幅より少し小さく設定します）
以下の動画を参考にしながら、２つの直線をどんどん曲げてコースを作って行ってください
直線を継ぎ足していく
このまま１つの線をどんどん伸ばして行ってもいいですが、直線を作るときは、継ぎ足していくほうが楽です。以下の動画のように、直線ツールを使い継ぎ足していきます。その際、必ず端同士を接続するようにしてください。
こうして、最終的には以下のようなコースを作成します。最後に端同士を繋げてコースが線で囲まれているようにします。（そうすることでコースに色をつけられます）
コースに色をつける
次にコースに色をつけていきます。コース全体を選び色を選びます。今回は白色で塗りつぶします。
コースに障害物を設置する
最後にコースに障害物を設置していきます。以下の動画のように、四角ツールを変形させて三角形の障害物を設置します。
コースに動く障害物を設置する
次にコース下部分に歯車を２つ設置していきます。
まず、右下のネコのボタンからスプライトを追加します。
以下の動画のように円を作りスペースにきちんと収まるように大きさと位置を調整します。調整できればそれをガイドに歯車を作っていくだけです。ここでの注意ポイントはコスチュームは必ず中心をあわせておくということです。
同様に小さい歯車も作ります、さらに歯車の出口にドアの開閉の仕掛けを追加します。
コースの仕上げ
最後にコース内を動かすボールを作りコースを仕上げていきます。右下のスプライト追加ボタンからスプライトを選ぶを選択し、Ballを選択します。
そして、大きさを５０%に設定し、マウスでコースの中を動かしながら、幅が適切かどうか確認していきます。狭すぎて通れないところがあれば調整しましょう。
調整できたら、ボールが壁に触れた時のに電流が走るように見せるために、背景を黄色にしたものも用意します。
プログラミングコードを書く
ではここからプログラミングコードを書いていきます。
歯車と扉のコード
まずは歯車と扉のコードです。歯車大は右回転、歯車小は左回転にし、歯車小はすこしスピードを早くします。それぞれのスプライトに以下のようにコードを書いていきます。
ボールのコード
次にボールのコードを書いていきます。がその前に、ボールのコスチュームに以下のようにGOALを追加します。（黄色以外のボールは不必要なので削除しました）
コードは以下の通りとなります。ボールをクリックするとそのあとはボールがマウスについていくようにします。そして壁（＝黒色）に触れるとゲームオーバーとなり、端（＝ゴール）に触れるとゴールとなります。ゲームオーバーになった時には２枚の背景を交互に表示してビリビリを表現します。ゴールするとコスチュームがGOALに変更されます。
以下のように動けば成功です。
バグを修正
ここまででゲームはできましたが、実はこのゲームにはバグがあります。ボールをドラックして移動させると、途中までワープさせられてしまうのです。
ゲームの注意点としてドラックしないと決めるのもいいですが、ドラックができないようにコードで制御しましょう。少しコードが複雑ですがスプライトが押されてから離されるまで0.5秒以上あるとドラックしたと判断するようにしています。
すべてのコード
これで終了です。全てのコードは以下から確認できます。いろいろ仕掛けを考えて自分だけのコースを作ると楽しいと思います。
