今回つくるゲーム
難易度
今回はNintendo Switchの大人気ゲーム”やわらかあたま塾”のじゅんばんふうせん風のゲームを作っていきます。画面上に数字の書かれた風船が出現してきますので数字が小さい順番に風船をこわしていきます。このゲームのポイントはリスト機能の活用です。出現する風船の番号をリストで管理してこわしていく順番を決めていきます。
まずは実際にゲームをプレイしてみてください。数字の小さい風船からマウスでクリックしてこわしていきます。制限時間内に多くの風船をこわしましょう。ただし、順番を間違えると減点されます。
はじめに
まず、以下をリミックスしてください
こちらにはゲームを作るのに必要な素材が揃っています。
ふうせんを出現させる
まずはふうせんを出現させるところから始めていきますが、ここがこのゲームで一番大切な部分です。
ゲームの仕組みを考える
まず、ゲームの仕組みを考えていきます。今回作るゲームでは、4つの数字がランダムに表示されて、小さい順番にこわることができれば正解になります。この2つの重要なルールを実装するために、リスト機能を活用します。4つの数字をリストに入れ、さらに小さい順番に並び替えます。そうすることでこわすべきふうせんの順番がわかり、そのとおりこわしたときに正解となります。
4つの数字をランダムに取得する
では、さっそく、4つの数字をランダムに取得する部分からつくっていきましょう。
ふうせんのスプライトに移動して以下のようにコードを書きます。
以下のように、変数:数字と、リスト:数字リストを作り、リストにチェクを入れて画面にリストを表示できるようにします。変数・リストを新規作成するときはすべてのスプライト用にチェックを入れておきます。
この状態で何度か緑色の旗を教えみてください。以下のように、リストに4つの数字が入ってこれば成功です。
リストの数字を並び替える
次にリストの数字を小さい順番に並び替えます。数字が小さい順番に並び替えるにはバルブソートというテクニックを使います。バルブソートのコードはなかなか難解なので、そういうものだと割り切ってそのまま活用するのも良いと思います。
ここまで書けたらまた何度か緑の旗を押してみてください。
数字が小さい順番に並ぶようになれば成功です。(一瞬ランダムにリスト化され、小さい順に並び替えられているのがわかると思います。)
ふうせんを出現させる
では、実際にふうせんを出現させます。ふうせんのスプライトに以下のようにコードを追加します。
実際に緑の旗を押してみましょう。以下のように風船がぷかぷかと動けば成功です。
ふうせんをこわす
では、次に、風船を押す(クリックする)と割れるようにしていきます。ただし、小さい順番に押さないと割れないようにします。そのために、小さい順番に並べたリストと照らし合わせながら、正解・不正解を判定します。
ふうせんのコード
まずは風船のコードに以下を追加します。
iという変数を作り、数字リストの順番に押されているかを判定していきます。
やわらか度は正解すると+3ポイント、不正解なら−3ポイントとなります。やわらか度の変数を作成して、チェックボタンにチェックを入れて表示させます。そして右クリックで大きな表示を選択し、やわらか度と書かれたところの右側に設置します。
割れたのコード
次に、割れたのコードに移動して以下のようにコードを書きます。割れたを受け取ったときに、マウスポインターの場所に表示させます。幽霊の効果を入れることで割れた感じを出すことができます。
では、実際にふうせんを割ってみましょう。以下のように正解したら割れて+3ポイント、不正解なら割れなくて−3ポイントになっていれば成功です。
さいごの仕上げ
では、最後にゲームの仕上げをしていきます。ゲーム管理に移動して、以下のコードを書きます。
制限時間を60秒にし、正解・不正解のときのそれぞれの動きを書きます。
残り時間の変数もチェックを入れてタイマーの横に大きな表示で設置しましょう。
今回活用している効果音はオトロジックというサイトから引用させてもらっています。スクラッチで活用できるBGMや効果音については以下の記事でも紹介していますので。あわせて読んでみてください。
これで、ゲームは完成です。
正しく動くかプレーしてみましょう。
すべてのコード
これでゲームは完成です。本家のやわらかあたま塾では難易度が上がると、マイナスや分数も出てきます。今回作成したゲームをベースにより難易度の高いゲーム作りにチャレンジしてみてください。すべてのコードは以下から確認できます。