今回つくるゲーム
難易度
今回はスクラッチで野球ゲームを作っていきます。ピッチャーが投げる球に対してタイミングよくバットを振り、ホームランを狙います。このゲームづくりのポイントは、ホームランか空振りかをどのようにジャッジするかです。そのカギはタイマー機能にあります。タイマーの使い方をマスターしてゲームづくりに活かしてください。
まずは実際にゲームをプレイしてみてください。スペースキーでスイングし、10球のうち何球ホームランが打てるかチャレンジしてください。
はじめに
まず、以下をリミックスしてください
こちらにはゲームを作るのに必要な素材が揃っています。
基本的な動きをつくる
まずは、各スプライトの基本的な動きを作っていきます。
ピッチャーの動き
ピッチャーのスプライトに以下のコードを書きます。セットポジションから投球に合わせてコスチュームを変更していきます。投球開始、ボールリリースのタイミングでメッセージを他のスプライトに伝達します。
バッターの動き
次にバッターのスプライトに移動します。初めは待機しており、投球開始を受け取ると構え、スペースキーでバットを振ります。
ボールの動き
最後にボールの動きです。ボールリリースを受け取ると、ピッチャーの手(x:-18,y:120)からボールが発射され、少しずつ大きくなりながら下に移動し、端で消えます。
動きの確認
この状態でを押してゲームをプレイしてみましょう。以下のようにプレイできれば成功です。
ホームランを打つ
次にホームランを打てるようにしていきます。ここで使うのがタイマーです。
まず、ボールがリリースされたタイミングからタイマーがスタートします。
ピッチャーのコードに以下を追加します。
次に、バッターのスプライトに移動して、以下のようにコードを追加します。
ボールがリリースされてから0.6〜0.7秒でスイングすればホームランとします。
さいごに、ホームランを受け取った時のボールの動きを作っていきます。ホームランを受け取ると、左上の方にボールが飛んでいきます。飛んで行くときは遠近法で大きさは小さくなっていきます。
そのときに”スプライトの他のスクリプトを止める”の指示をいれてキャッチャーの方に動くボールの動きを止めるのがポイントです。
では、実際にプレイしてみましょう。その際にタイマーとタイミングにチェックを入れて数値をチェックするようにしましょう。
投球数を増やす/ホームランをカウントする
ではここから投球数を増やして、ホームランの数をカウントしていきます。
まずはピッチャーのコードで投球数を10回に設定します。(投げるたびに減っていきます。)
次にホームランを打った時に、ホームラン数をカウントしていきます。
そして、バッターはスイングした後に待機にもどるようにしましょう。
では、残り球数とホームランにチェックを入れた状態でプレイしてみましょう。
球速を変化させる
最後に球速を変化させていきます。
球速を3段階つくり、ランダムで投げ分けることにより、タイミングを取りづらくし、ゲームとして面白くしていきます。
ボールのスプライトに、球速をランダムに設定するコードを追加します。
次に、バッターのスプライトに移動して以下のようにコードを変更します。球速によって、ホームランのタイミングが異なるからです。ちなみに球速パターン3だと実際の野球では160km/h程度です。
実際にプレイしてみて、速度がランダムに変化すれば成功です。
すべてのコード
以上ですべてのコードが終了です。あとは効果音など自由につけてみてください。タイミングによってヒットやファールを作るのも良いと思います。
すべてのコードは以下から確認できます。