今回つくるゲーム
難易度
今回はスクラッチでバイオハザード風ゾンビゲームを作っていきます。向こう側から迫ってくるゾンビを銃で倒していきます。ゾンビは一発では死にません、何発も銃弾を食らう時の動き、接近した時のゾンビの攻撃などをどのようにプログラミングするかがポイントになります。複雑なコードを使わない割に、面白いゲームが作れますので、是非挑戦してみてください。
まずは実際にゲームをプレイしてみてください。ゾンビの弱点(青い丸)に照準を合わせて、スペースキーで銃弾を発射します。赤いハートを撃ち落とせばHPが回復します。プレイヤーが死ぬ前に何体のゾンビを討伐することができるかを競います。
はじめに
まず、以下をリミックスしてください
こちらにはゲームを作るのに必要な素材が揃っています。
ゾンビの動きをつくる
まずはゾンビの動きをつくっていきましょう。
下の図のようにゾンビの動きには大きく3つのルールを作ります
これらのルールをコードに書いていくと以下の通りとなります。ゾンビのコードに書いていきましょう。ゾンビは4種類いるのでランダムに出てくるようにします。
変数を作る時に大切なポイントがあります。ゾンビ番号・ゾンビHP・進む向きの3つの変数は各クローン(ゾンビ)がそれぞれ持つ値になるので、以下のように”このスプライトのみ”にチェックを入れるようにしてください。
ではを押してみましょう。以下のようにゾンビが次々出てこれば成功です。
ゾンビを攻撃する
つぎにゾンビを銃で攻撃していきます。スペースキーをで銃弾を発射できますが、照準の中心のがゾンビの急所(青丸)にあっているとゾンビのHPが減ります。
銃のコード
まずは銃のコードから書いていきます。以下のようにコードを書くとスペースを押すたぎに銃口が跳ね上がります。
照準のコード
次に照準のコードです。照準はマウスの動きに沿って動くようにします。そしてスペースキーが押された時に、照準がゾンビの急所(青丸)にあっていると攻撃成功になり、”当たった”のコスチュームに変わります。照準のコードは以下の通りとなります
ゾンビのコード
最後にゾンビのコードです。先ほど作った”ゾンビが被弾”と”ゾンビ死亡”の2つのブロックを書いていきます。被弾すると後ずさりするコードを入れておくとゾンビゲームっぽくなります。また、ゾンビのHPが1より小さくなると死亡します。
では、ここまで書けたら実際にプレーしてみましょう。以下のように、ゾンビを倒せれば成功です。
ゾンビの攻撃
つぎにゾンビの攻撃を作っていきます。ゾンビは接近戦しかできませんので遠くからは攻撃してきません、プレイヤーに近づいたら攻撃してきます。今回はy<-59で攻撃を仕掛けてくるようにします。
ゾンビに追加するコードは以下の通りです。1秒間隔で攻撃をしてきます。
攻撃されると、傷が入ります。傷のスプライトにうつって以下のようにコードを書きます。
ここまで書けたらプレイして、ゾンビの攻撃をくらってみましょう。
HPと討伐数
では、次にHPと討伐数を管理していきます。自分のHPははじめ10あり、攻撃を食らうと1づつへっていきます。そしてゾンビを倒すと討伐数が増えていきます。このコードは、どこに書いてもいいですが、今回は背景に書いておきましょう。
以下のコードを背景に書きます。HPと討伐数は変数にチェックをいれて表示させるようにしましょう。
では、実際にゲームをプレイしてみましょう。以下のように数字が動けば成功です。
ゲームをさらに面白くする
ここまででも一旦ゲームは完成ですが、これでは単調なので簡単に討伐できてしまいます。ゲームとして面白くするために2つ工夫をしましょう。
突然飛び出してくるゾンビを作る
ゾンビゲームの特徴は、急にゾンビが飛び出してきてびっくりさせるとことです。今回のゲームにも突然現れるゾンビを作ることでゲームを難しくしていきます。
突然出てくるゾンビのスプライトに以下のようにコードを書きます。基本的には先ほどまで作ったゾンビのコードと同じですが、進む方向などはいらないので削除しています。
HPを回復できるようにする
突然ゾンビが出てくるとゾンビの攻撃を避けることは難しいです。そこで救済としてランダムにハートが現れそれを撃ち落とすと回復できるようにします。
回復のコードに以下のコードを書きます。ハートを撃ち落とすとHPが2回復します。
すべてのコード
これですべてのプログラムが完成です。
すべてのコードは以下から確認できますので是非ごらんください。
ゾンビの体力を変えたり、銃弾の上限をつくるなど、是非ゲームをアレンジしてみてください。