今回つくるゲーム
難易度
今回はレゴブースト(LEGO®️BOOST)とスクラッチを連携させて、黒ひげ危機一髪風のゲームを作っていきます。とても簡単ですが、スクラッチの画面とLEGOの動きが連動するのがよくわかりますので、ロボットプログラミングを学習しようと考えている方の入門編として活用してもらえればと思います。
下の動画のように、導線を1本づつカッターで切っていき、ランチャーが飛んだ人が負けというものです。
以前もブログで紹介したようにレゴブーストは、規定のロボットを専用プログラミングアプリで動かすだけだととてももったいないです。
![](https://i1.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/08/ビンゴおじさんアイコン2.png?resize=92%2C92)
簡単なロボットをスクラッチと連携させて動かすことでレゴブーストを最大限に活用できます。
導線を作る(スクラッチ)
まずは導線のプログラミングから行っていきます。
プロジェクトの新規作成を行い、ネコのスプライトは使わないので削除して、新たにスプライトを描きます。
![](https://i2.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-15-22.46.31-1024x637.png?resize=1024%2C637&ssl=1)
![](https://i1.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-15-22.46.56.png?resize=493%2C440&ssl=1)
導線のコスチュームは非常に単純です。太めの線を書いて、「形を変える」ツールで曲げていきます。
![](https://i2.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-15-22.49.01-1024x638.png?resize=1024%2C638&ssl=1)
次に、カッターで切った後の導線のコスチュームも作ります。消しゴムツールでどこか1箇所導線を消して、二つの画像に分けてそれぞれをぎゅーっと縮小すると、切った後の導線ができます。大きく変化させることで、パチンと切れた感じを演出できます
![](https://i2.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-15-22.49.53.png?resize=946%2C868&ssl=1)
![](https://i1.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-15-22.50.37.png?resize=946%2C868&ssl=1)
続いて、プログラムを書いていきますが、その前に、導線がパチンと切れる効果音を追加しておきます。音タブに移動し、左下のプラスボタンから音を追加します。今回はwood tapという音を採用します。
![](https://i0.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-15-22.55.08-1.png?resize=946%2C815&ssl=1)
![](https://i1.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-15-22.56.27-1024x639.png?resize=1024%2C639&ssl=1)
さて、ようやくコードタブに移動してプログラムを書いていきます。
プログラムは非常に単純です。はじめはコスチューム1にしておいて、導線を押す(クリックする)とコスチューム2になり、wood tapの音が出ます。
![](https://i0.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-15-22.52.52.png?resize=314%2C294&ssl=1)
次に、導線を切ったときに爆発する確率を1/10にしていきます。
以下のように番号という変数を作り、1から10までの乱数を設定して、1が出ると爆発し、それ以外(2〜9)であれば不発とします。
![](https://i0.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-15-22.59.43.png?resize=571%2C473&ssl=1)
続いて、こちらのスプライトをコピーして、次の導線を作っていきます。
![](https://i2.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-15-23.06.03.png?resize=494%2C442&ssl=1)
![](https://i1.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-15-23.06.56-1024x638.png?resize=1024%2C638&ssl=1)
色と形を変えて、2本目の導線は完成です。コスチューム2についても1本目の導線のコスチュームを削除して、改めてコスチューム1を複製して作ってください。コードに関しては1本目の導線と全く同じで大丈夫です。(複製するとコードも複製されるのでそのままで大丈夫です)
![](https://i0.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-15-23.08.51-1024x639.png?resize=1024%2C639&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-15-23.09.53.png?resize=945%2C819&ssl=1)
この要領で導線を10本作ります。
![](https://i0.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-15-23.14.18-1024x640.png?resize=1024%2C640&ssl=1)
カッターを作る(スクラッチ)
次に導線を作るカッターを作っていきます。カッターがなくても導線を押せばゲームはできますが、簡単に作れるので、トライしてみてください。
まず、新規スプライトの作成でカッターを描いていきます。
![](https://i2.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-15-23.18.24-1024x637.png?resize=629%2C391&ssl=1)
この時に大切なポイントになるのが、中心にカッターの刃の部分を持ってくることです。中心の部分がマウスのポインター部分になるので、こうすることでカッターで導線を切っているように見せることができます。このときに、中心部分のマーカーをコスチュームで隠さないように注意してください。隠してしまうと、導線をクリックできなくなってしまいます。
![](https://i1.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-15-23.18.44.png?resize=598%2C549&ssl=1)
次に、カッターのコードを書いていきます。カッターはずっとマウスポインターについてくるので、以下のようにコードを書きます。
![](https://i0.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-15-23.19.49.png?resize=330%2C196&ssl=1)
実際にマウスを動かすと、カッターもそこについてくるようになったと思います。
ロケットランチャーを組み立てる(レゴブースト)
では、ここからロケットランチャーを組み立てていきます。
ロケットランチャーの作り方については、こちらの書籍を参考にしています。
実際に作ってみた動画もありますので参考にしてください。非常に少ないパーツで作成可能です。ここから装飾をつけて、オリジナルのロケットランチャーを作っても良いと思います。
仕組みとしては3つめのモーター(今回はCにケーブルを挿しました)が右向きに回転するとランチャーのボタンが押されて発射されるという仕組みです。
スクラッチとレゴブーストを連携させる
ここから最後の仕上げです。スクラッチとレゴブースを連携させていきます。
連携させるためにまず、拡張機能を追加していきます。
拡張機能は左下のプラスマークから行います。
![](https://i0.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-15-23.23.15.png?resize=541%2C509&ssl=1)
![](https://i2.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-15-23.23.32-1024x636.png?resize=547%2C339&ssl=1)
LEGO BOOSTの拡張機能を選択すると、デバイスを近くに置いて、検索を開始すると出てきますので
先ほど作ったロケットランチャーをパソコンの近くに起き、真ん中の緑のボタンを押して接続します。接続が成功したらエディターに戻ります。
![](https://i1.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-15-23.24.12.png?resize=743%2C599&ssl=1)
![](https://i1.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-15-23.24.30.png?resize=743%2C599&ssl=1)
エディターにもどると、レゴブースト接続用のブロックが出現しているのがわかります。これらを使って、スクラッチからロケットランチャーを操作していきます。
![](https://i1.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/09/image-5.png?resize=300%2C654&ssl=1)
コードはとてもシンプルです。カッターのコード部分に、以下のように
爆発を受け取った時:モーターCをこちら向きにして0.2秒オンにする
不発を受け取った時:モーターCをあちら向きにして0.2秒オンにする
と、します。(不発のときは何もしなくてもいいですが、逆方向にモーターを回すというフェイクをいれることでドキドキ感を演出しています)
![](https://i0.wp.com/bingo-ojisan.xyz/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-15-23.28.58.png?resize=592%2C613&ssl=1)
これで完成です。実際に遊んでみたのが以下の動画になります。
スクラッチとレゴブーストを接続するというのがどういうことかというイメージを持っていただけたかと思います。どんどんと想像力を広げて、レゴブーストとスクラッチだからこそできるゲーム作りにチャレンジしてもらえればと思います。
今回作ったコードは以下からも確認できますので参考にしてください。