今回つくるゲーム
難易度
今回はスクラッチでマリオパーティの人気ゲーム、ジャンプサバイバル風ゲームを作っていきます。左右から転がってくる敵をジャンプでかわしていく単純だけどクセになるゲームです。今回のゲーム作りのポイントは左右から流れてくる敵のパターンをどのように作るかです。そのために使うのが引数付きのブロック定義です。これができるようになると、いろいろなゲーム作りに応用できるので是非マスターしてください。
まずは実際にゲームをプレイしてみてください。スペースキーでジャンプです。
はじめに
まず、以下をリミックスしてください
こちらにはゲームを作るのに必要な素材がすべて含まれています。
敵の動き
まずは敵の動きを作っていきます。
左右からいろいろなパターンで転がってくる敵の動きをどのようにして作っていくのでしょうか。順をおって解説していきます。
1つ目のパターンを作る
1つ目のパターンは左から敵が3体転がってくる動きにします。敵のスプライトに以下のコードを書きます。
では、実際にを押して動きを確認しましょう。以下のように3体の敵が間隔をあけて転がってこれば成功です。
ブロック定義を作る
次に敵の動きのパターンをブロック定義にしていきます。例えば先ほどの敵の動きは3体の敵が6のスピードで2秒間隔で左から現れたのでした。
この3、6、2、左の部分を変えていくことで、いろいろな敵の動きのパターンが作れることが分かります。つまり動きを決める変数はこの4つだということです。そしてこの4つの変数を引数にしたブロック定義を作ることでひとつのコードでいろいろな動きを作っていくことができるようになるのです。
以下のようなブロックを作ります。
そして、先ほどのコードを以下のように書き換えます。これで先ほどと全く同じ動きになります。
これだけでは、ただコードが長くなっただけですが、次の攻撃パターンを作ってみましょう。次の攻撃は、2体の敵が10のスピードで1秒おきに右から現れるようにします。以下のようにコードを追加します。
実際に動かしてみましょう。以下のように3体の敵が左から現れた後に右から2体の敵が現れるのが分かります。
このように、引数付きのブロックを作ることでいろいろなパターンの動きを簡単に作れてしまうのです。これがブロックの本当の威力です。
敵の攻撃を完成させる
では敵の攻撃を完成させましょう。攻撃回数が多くなるときは、さらに定義を作って分類していきましょう。今回は以下のように攻撃を作りましたが、それぞれ自分の好きな攻撃を作ってみましょう。
最後にゲームクリアのメッセージを送るようにしましょう。
これで敵のコードは終了です。
プレイヤーの動きを作る
次にプレイヤーであるペンギンの動きを作っていきます。赤い四角のターゲットというスプライトがあるのがわかると思います。ターゲットはペンギンより少しスリムに作られています。
今回のゲームでは基本的な動きや当たり判定はこのターゲットで作り、ペンギンはこのターゲットについて動くだけです。こうすることで、当たり判定を調整することができるのです。例えば以下のような場合は敵はペンギンには触れていますが、ターゲットには触れていないのでセーフになります。
では、コードを書いていきます。
ターゲットのコード
ターゲットのコードは以下の通りです。重力を使ったジャンプのコードはアクションゲームの基本ですのでマスターしてください。
ペンギンのコード
次にペンギンのコードを書いていきます。
ペンギンは基本的にはターゲットについていくだけです。そしてジャンプをするときだけコスチュームが変わるようにします。
影のコード
最後にペンギンの影のコードを書いていきます。影はジャンプをすると小さくなります。このように影をつけることで、ゲームのクオリティーが上がりますので面倒であってもつけるようにすることをおすすめします。コードは以下の通りです。
ここまで書けたら実際に動かしてみましょう。以下のように動けば成功です。
ゲーム管理
さいごにゲーム管理のコードを書いていきます。以下のようにコードを書いて、スタート・クリア・ゲームオーバーを管理します。
てのコード
以上で終了です。すべてのコードはこちらから確認できます。攻撃のパターンを変えてみたり、BGMを付け加えるなど工夫してみてください。