今回つくるゲーム
難易度
今回はスクラッチでAR対戦ゲームを作っていきます。画面上に現れる敵にむかってパンチをして得点を競います。そのためには”ビデオモーションセンサー”という拡張機能を使います。このゲーム作りがマスターできればいろいろなARゲームを作ることができるようになりますのでぜひチャレンジしてみてください。
まずは実際にゲームをプレイしてみてください。
ゴンザレスの動きを作る
まずはゴンザレスの動きを作っていきましょう。ゴンザレスのスプライトに以下のコードを書いていきます。が押されたら3秒待ってゲームがスタートし、ゴンザレスが2秒おきに画面のどこかに現れます。
「どこかに行く」を使うと、上端の方に行くと顔が切れてしまって微妙なので、x座標、y座標それぞれ範囲を指定しています。
では、を押してみましょう。以下のように動けば成功です。
ゴンザレスを攻撃できるようにする
次にARでゴンザレスを攻撃できるようにしていきましょう。ARで攻撃するには”ビデオモーションセンサー”という拡張機能を使います。左下のプラスボタンを押し、ビデオモーションセンサーを選択します。
そうすると、拡張機能が使えるようになりますので、ゴンザレスのコードを以下のように変更します。かすかな動きでもモーションセンサーは反応してしまうのでしっかりとパンチとわかるようにモーションが70より大きい時だけポイントが入るようにしています。
では、実際にパンチしてみましょう、以下のようにゴンザレスに向かってパンチをしてポイントが入れば成功です。
モーションセンサーは「入り」になっているあいだはずっと反応してしまいます。ゲーム中のみポイントが入るようにゲーム中という変数を作って管理しています。
パンチが当たったときに星を出す
次にゴンザレスにパンチが当たった時にわかりやすく星を出しましょう。
新たにスプライトを作成して、以下のように星のコスチュームを作ります。
そして、以下のコードを書いてください。ヒットのメッセージを受け取った時にランダムな角度で表示するだけです。表示したらすぐに隠すようにしましょう。
では、実際にプレイしてみましょう。以下のようにパンチが当たった時に星が出れば成功です。
ひよこを出現させる
これでゴンザレスは攻撃できるようになりましたが、このままだとむやみやたらにパンチを出せば良いことになってしまいゲームとしては微妙です。1匹ひよこを出現させて、ひよこを間違って叩いてしまうと減点になるようにしましょう。スプライトの追加からひよこを選び、3つめの首を下げたコスチュームは削除します。
ひよこのコードは以下の通りとなります
ひよこに当たった時には逆にモーションの大きさだけ減点されます。
では実際に動きを見てみましょう。
ゲームの制限時間をつくる
次にゲームの制限時間を作ります。
以下のコードをどこかに書きます。どこでも大丈夫ですが、今回はわかりやすいように背景のコードに書いていくようにします。
制限時間やBGMなど、ゲーム全体にかかわるコードは背景に書くか、ゲーム管理用のスプライトを作ると良いです
ゴンザレスにしゃべらせる
さいごにゲーム中にゴンザレスがいろいろとしゃべるようにします。
まずは、話ができるように拡張機能で音声合成を追加します。
次に、新しくリストを作り、以下のようにしゃべらせたい言葉を入力します。今回は英語で書きました。
そして、ゴンザレスのコードに以下を追加します。
これでゲーム中、3秒おきにゴンザレスがランダムに何かの言葉をしゃべるようになります。
すべてのコード
コードの解説は以上になります。すべてのコードは以下から確認できます。