iTeen姪浜校の小山先生にインタビューさせていただきました

うちの教室は2017年から開校している子供向けのプログラミング教室です。小中高生を対象にしていますが、一番多いのは小学生になります。

授業は基本的にはスクラッチからスタートします。理由としてはスクラッチがプログラムを学ぶのに一番適していて、for文だったり、if文についてもブロックで学ぶと、その後のテキスト言語に進みやすいです。
そして、中級クラスになっていくと、Pythonでアプリ開発したり、 HTML を学んでオリジナルの自分のサイトを作ったり、Unityでまあ本格的な3Dゲームを進めることができます。

もともとサラリーマンとしてやってきたんですが、いつか自分で何か事業したいっていう思いがあって、ちょうど自分の子供が生まれた時期に、自分の子供に胸を張れるものをやりたいな、子供たちの役に立てることないかなと思ってはじめたんです。今後の世の中でも IT 化が進む中で、エンジニア不足とかも言われてたので、プログラミング教育にはすごい興味あったんですね。 当時はプログラミング教育の塾なんてものはもうほとんど存在しなくて。東京とか都心部にエンジニアの会社がやってるニッチなプログラム教室しかない状況でした。そんなときにiTeenという事業を見つけて、自分でもやってみようと思って始めたのがきっかけですかね。

まず、普段の授業の進め方から説明させていただきます。

iTeen姪浜は個別指導塾で、集団授業ではないので、一人の先生が最大でも3人など、担当人数を制限し、生徒の理解度やレベルが違う生徒それぞれにに応じたカリキュラムを提供するのが特徴なんです。
ですので、できる子はどんどん進むし、ゆっくりな子はゆっくり落ち着いて学んでいけるっていうのが強みなんです。
ただ、個別のカリキュラムといっても、毎回すべての授業をゼロから作れないので、iTeenの教材以外に、市販のプログラミングを参考にしながら授業をしているのが現状です。

しかし、市販の教材はそもそも数が少ない上に、子供に教えた経験のある人が書いていないケースが多く、子供には分かりづらいものが多いのが実情です。

そんな中、何かいい教材がないかといろいろ探していたところ“ビンゴおじさんのスクラッチ教室”に出会ったんです。

私も子供にスクラッチを教えるプロとしてやっているので、教材の良し悪しを判断できる目は持っていると思いますが、子供が学ぶことを前提にしている教材がすごく少ないと感じている中でビンゴおじさんのサイトは本当に子供が理解しやすい内容だったり、課題設定がしっかりなされているので、ぜひこれはうちでも活用したいなと思ったのが連絡したきっかけですね。

授業での活用もありますが、最大限活用できているのは自習と自宅学習です。

うちの教室は授業の日以外も自由に教室に来てパソコン使って自習ができるんです。
ただし、あくまでも自習なので、先生が付きっきりになったり、ずっと指導することはできないのでそんなときにビンゴおじさんのサイトから課題（ゲーム）を選んで学習してもらうようにしています。

いまでは当たり前のように自習生はビンゴおじさんのサイトを自分で開いて活用しています。そして、そのまま自宅学習に転用してますね。

自宅でビンゴおじさんのサイトやYouTubeを見て、作ってみて、それでもわからなかったり、つまづいたりしたら次の授業で先生と考えるというような感じです。ここが一番助かっているところです。

スクラッチでやってしまいがちな間違い（バグ）特集などどうでしょうか？

うちの教室では、プログラムは絶対にエラーが起こる前提であると教えていて、計画通り作って動かない時には絶対に原因があると。考えられる原因は大きく３つあって、１つはパソコンがこわれている、２つは教科書が間違っている、３つはプログラムがまちがっている。そうすると消去法で自分のプログラムが間違っているんだなと子供も理解できます。

そして先生とひとつづつコードを確認して間違いを発見していく作業をしていきます。 「“xを10ずつ変える”が“xを10にする”になっている」とか「数字が全角になっている」とか、これを繰り返していくことで子供たちも自分で間違いを見つけられるようになります。この、プログラムが動かないという疑問を持つことが何よりも大切だと思っています。

教育は最大の財産になるっていうふうに私は思っていて、はじめに言った通り、私も小学生になる子供いるんですけども、将来の子供たちを幸せに導きたいと思ったときに、お金やマンションも立派なん財産ですが、「考え方を身につける」ことが子供たちの将来戦っていける武器になるなと思ったわけです。

パンを与えるのではなくてパンの作り方を教える、魚を与えるんじゃなくて魚の釣り方を与えるというようなことです。それが現代においてはプログラミングが一番適しているなと。子供たちにはプログラミングを通して思考力や問題解決能力、アイデア力を育んでほしいです。

プログラムは失敗してもいいわけじゃないですか。たとえばサッカーで自陣のゴールにシュートするとどうなるかって試すことはなかなかできないですが、プログラムの世界では歩くスピードを9999にしたらどうなるだろうかと試すことができる。

プログラムは何でもイヤとは言わないんで子供の探究心を育めると思っています。プログラミングを学ぶことによって鍛えられた思考力はエンジニアにならなくても、将来どんな職についても、どんな問題に当たっても立ち向かえる武器になると信じています。

AIの発達によって、いまの生徒たちが大人になる頃には全部をロボットや機械がやっていて、じゃあ、人間は何をする？となっときにゼロから１を生み出すとか、答えのないところに答えを探しにいくとか、そういうのが人間のやるべきことだと思っているので、そのときにやはり役に立つのは「考え方」です。私のやっていることが一人でも多くの子供たちの将来につながればというのが1番の原動力ですね。