今回つくるゲーム
難易度
この記事でも順番に作り方を解説しますがくわしくははYouTube動画で確認してください。
まずはゲームをプレイしてみましょう。下に並んでいるアイコンをクリックしてから顔をクリックするとそれぞれのキャラクターがリズムを奏でます。
コスチュームを作る
まずはそれぞれのキャラクターの顔・体・アイコンそして背景の素材を作っていきます。コスチュームは1からつくってもらってもいいですが、今回はもともと用意してある素材を使う方法を解説します。
まずは、こちらにアクセスします。
スプランキ(素材)

「中を見る」から中に入り、3つのスプライトと背景のコスチュームをバックパックに入れます。


そして、新しいプロジェクトを開き、バックパックからひっぱりだしてこれば準備万端です。ネコのスプライトは削除しておきましょう。

アイコンをならべる
では、まずアイコンを並べるところからコードを作っていきます。アイコンのスプライトに以下のようにコードを書きます。このとき”番号”の変数を作るときに「このスプライトのみ」にチェックを入れてください。

これで、以下のようにアイコンがならび、クリックすると選んだアイコンがプクッと膨らんで”選択中”に選んだアイコンの番号が記録されます。

頭とからだを作る
次に頭とからだを作っていきます。あたまと体は初めはキャラクターが無しの状態で、アイコンを選んで顔をクリックすると選んだキャラクターに変化するようにします。そして「楽器」というリストを作り選ばれているキャラクターがその中に入っていくようにします。
顔のコード

からだのコード

動かしてみよう
では実際に動かしてみます。アイコンをクリックして顔をクリックするとこのようにコスチュームが変わり、画面にあるキャラクターの番号が楽器リストにたまっていきます。

これで画面の動きの基本ができました。ここからが本題です。音楽を作っていきます。
リズムを作る
音ゲームを作るときは左下の拡張機能から「音楽」を選択して音楽用のブロックを追加します。


そして、リズムというスプライトを新たに作成し、以下のようにコードを書きます。
今回のゲームは8拍を1つのループとして音楽を奏でていきます。
いち、にっ、さん、し、ご、ろく、ひち、はち
にい、にっ、さん、し、ご、ろく、ひち、はち
さん、にっ、さん、し、ご、ろく、ひち、はち
という具合でリズムを刻んでいきます。

楽器の音を作る
では、ここからそれぞれのキャラクターの楽曲を奏でていきます。楽器には”音程のない楽器”と”音程のある楽器”の2種類があります。音程のない楽器というのは例えば、ドラムやマラカスやシンバルなどで、音程のある楽器というのは例えば、ピアノやベースやコーラスなどです。
音程のない楽器
オレン:バスドラム
まずはオレンから作っていきます。オレンの楽器はバスドラムです。オレンの楽譜は以下の通りです。

左側に4という数字がかかれていますね。これが1小節が4拍ということです。1小節というのは、楽譜の縦線(|)で区切られている部分のことをいいます。
そして
♩:1拍鳴らす
♪:0.5泊鳴らす
となり、音符の間にあるqみたいな記号は休符といって一つで0.5拍休みますそれ以外にもいろいろな音符があります。以下がわかりやすいので参考にしてください。

これをコードにするとこのようになります。こちらのコードはどこに書いてもいいんですが、今回はわかりやすいように「オレン」というスプライトを作成して、そこでオレンの楽器を鳴らします。
楽譜とコードを並べてみると一致していることがわかります。「オレンリズム」というメッセージに関してはキャラクターが首を振るためのメッセージです。

これとあわせて、「顔」のスプライトに以下のように、オレンの首振りのコードも入れると、オレンが音楽に合わせて首を振ることができるようになります。

すべてのキャラクターは同じ考え方になります。ここから一気に「音程のない楽器」のキャラの楽譜を一挙ご紹介します。
ラディ:スネアドラム

クルーカー:ハイハット

ファンボット:ドラムセット

ヴィネリア:マラカス

ブラッド:バケツ(タンバリン/ウッドブロック)

オワックス:シンバル

ウェンダ:鳴き声(クイーカー)

音程のある楽器
次に音程のある楽器です。
グレー:ベース
グレーの楽譜は以下のようになります。ベースは音程があり、ミーシレミーレシレミー、、というように音を奏でます。
そして左側に♯の記号がありますが、この楽譜の中の♯のついているドとファは絶対にシャープになりますよ、というルールになります。

また「|」で1小節ずつ区切られているという話をしましたが、この楽譜は4小節でできています。

つまりグレーのベースは16拍でループしていくことになります。今回のゲームは8拍を1つのループとして音楽を作っていくというように説明しましたね。ここまでの通りで行くと、以下のようにグレーは自分のループの途中でリセットされるようになってしまいます。

本来は以下のように、オレンは8拍でループしますが、グレーは16拍でループするようにしなければなりません。

そのために以下のように「カウント」という変数を使い、8拍でカウントを1ずつあげて、カウントが偶数の時だけグレーをループさせるようにします。


音程については以下のように鍵盤が出ますので楽譜とてらしあわせながらコードを書いていきます。例えば40番は「ミ」の音であることがわかりますね。

この考え方で他の音程のある楽器についてもコードを書いていきます。ここでは楽譜のみ公開します。
ガーノルド:シンセサイザー

スカイ:グロッケン(ミュージックボックス)

ミスターサン:ピアノ

ダープル:トランペット(サクソフォン)

ミスターツリー:パイプオルガン(オルガン)

サイモン:メタリックシンセサイザー(シンセリード)

タナー:口笛(クラリネット)

ミスターファンコンピューター:電子ボーカル(合唱団)

ピンキ:コーラス(合唱団)

ジェビン:コーラスベース(合唱団)

すべてのコード
すべてのコードはこちらから確認できます。楽譜とコードを一致させるのがとても大変ですががんばって作ってみてください!
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